事故で他人の家の塀に激突!物損事故で加害者が問われる責任とは?

交通事故には、大きく分けて2つの種類があります。

まず1つ目は、被害者が怪我をしてしまった場合の人身事故。

そして2つ目は、被害者に怪我などが一切なく、車や物に対して損害が発生した場合の物損事故です。

今回の記事では、事故によって他人の家の塀に激突してしまった場合、加害者にどのような責任が問われるのかについて解説します。

物損事故は加害者に3つの責任が問われる

車同士の衝突事故によって、周辺住宅の塀に激突した。

車の単独事故によって、他人の塀にぶつけてしまった。

このような場合、いずれにしても怪我をした被害者がいなければ、物損事故扱いになります。

そんな物損事故の加害者が問われる責任は、以下の3種類です。

刑事上の責任

被害者がいない物損事故の場合、刑事上の責任において、一般的には刑事罰に問われる心配はありません。

つまり、物損事故では身柄を拘束されるようなケースがほとんどないんですね。

ただし、悪質な事故によって他人の所有物を破損させた場合は、厳しい道路交通法違反に問われる可能性もあるため、注意が必要です。

行政上の責任

「お酒を飲んでいた」「無免許だった」

このようなケースで物損事故を起こした場合は、行政責任に問われる可能性があります。

行政責任が問われると、罰金だけでなく免許停止や免許取り消しといった行政処分が下されるんですね。

しかし、上記のようなケースに当てはまらない物損事故であれば、基本的に行政上の責任を問われる心配はありません。

民事上の責任

物損事故で1番問われる大きな責任が、こちらの民事上の責任です。

他人の所有物を破損させてしまった場合、それに対して相応の修理費用を支払う必要があります。

車の衝撃によって塀が壊れたのであれば、事故前の状態に戻す必要があるため、修理費用が発生するんですね。

ただし、加害者が任意の自動車保険に加入していれば、物損による修理費用は保険で賄えるケースがほとんどです。

物損事故で気をつけたい注意点

もし自分が加害者として物損事故を引き起こしてしまったら、以下の点に注意してください。

個人的な交渉は避ける

これは物損事故だけでなく、人身事故でもいえることですが、保険会社を一切介入させずに当人同士のみで話し合いをすると、もめるきっかけとなります。

例えば、被害者側に「新品同様に戻して欲しい」といわれた場合、これを了承してしまうと、後に保険会社とのトラブルにつながってしまうんですね。

なぜなら、損害賠償額の基本は時価額のみだからです。

事故によって破損する前の状況に戻す事は可能ですが、年数が経過して劣化した状態のものを、新品同様に戻すことはできません。

補修が不可の場合は、被害をうけた側と保険会社の話し合いによって決まります。

軽傷でも怪我があれば人身事故に切り替える

家の塀に車が激突してしまった場合、明らかな怪我人がいなければ、物損事故だと思い込んでしまいますよね。

しかし、塀が破損したことによって破片が飛び、それが住人や近所の人に当たってしまうと、軽症であったとしても人身事故になります。

たとえ物損事故で処理した後でも人身事故への切り替えは可能なので、必ず警察に届け出るようにしましょう。

まとめ

今回は、物損事故で加害者が問われる責任や、気をつけたい注意点についてご紹介しました。

もしも自分が物損事故を引き起こしてしまったら、まず一番最初に怪我人がいないかをチェックすることが大切です。

物損事故と人身事故では、加害者に課せられる責任において大きな違いがあるため、慌てずにきちんと確認してください。

また、事故後の処理はできる限り保険会社に任せ、当人同士で話を進めないことが大切です。

物損事故にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。